四柱推命の十二運(じゅうにうん)について解説しています。
日柱と月柱の十二運は、その人の性格や行動に特徴があり、運勢にある程度の影響を与えると考えられています。
十二運は、胎・養・長生・沐浴・冠帯・建禄・帝旺・衰・病・死・墓・絶の十二種類で表現され、運勢の流れ・移り変わりを人の一生に例えて表したものです。
四柱推命の十二運は、命式中の十干十二支の組み合わせにより導き出され、年柱・月柱・日柱・時柱ごとの、命式の五行や通変星のエネルギーを表します。
四柱推命でその人を占う上でもっとも基本となるのは命式で、その誕生日の命運を示す十干十二支が表されています。
この四柱の8つの文字それぞれに十干と十二支が入り、その入る場所によって意味が異なります。
十二運の一般的な運勢と性格を紹介させていただきます。
十二運・ 胎(たい)好奇心旺盛な甘えんぼ
十二運の「胎」は母親が胎児・新しい命を授かった時を表します。
新しい命・種子の芽ばえですから発展性の意味があり、日柱が「胎」の人は好奇心旺盛な人が多いです。
しかし、種子の芽が順調に育つには環境が大切となり、障害を取り除いてくれる人がいる環境、不透明を嫌い、現実的に失くすことができるかどうかが吉凶に大きく影響します。
性格的には穏やか優しい雰囲気ですが、良くも悪くも環境次第、雰囲気に左右される傾向があります。
優しい性格は物事もなかなかこれと決められない優柔不断なところがあり、有力者などの支えがあって成功しやすいようです。
十二運・養(よう)・担がれるのが大好きなお神輿
十二運の養は、母親の胎内で新しい命が、養分を吸いながら成長する様子を表します。
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日柱が「養」の人は、慎重に人を観察しながら、味方かどうかを見極める傾向があります。
母親の胎内のように守ってもらえる安心できる環境が大切なので、人からの評価や人気を気にします。
「お神輿」のように、担いでくれる人が周りに集まるかどうかが運勢の吉凶に大きく影響します。
面子や体裁を気にする、良いカッコしいで甘え上手?
自分が好きな人、安心できる人と思ったらとことん面倒見の良い、情の深い人です。
十二運・ 長生(ちょうせい)怖いもの知らずの挑戦者
十二運の長生は赤ちゃんが、生まれた瞬間を表します。
日柱が長生の人は、生まれたばかりの赤ん坊・目もまだ見えない赤ん坊の視点で考える人。
目先のことに反応し、長期的な計画や展望は苦手な傾向があります。
母親の体内から出たばかりの赤ちゃんが何かを探るようにてを動かすように、積極的な行動力を持つ挑戦者。
チャンス!と思ったら行動は早いです。
常識にとらわれることなく、環境や時代を読んで行動する、「アメーバ型」
十二運・ 沐浴(もくよく)・思い込みが激しい気まぐれな人
十二運の沐浴は赤ちゃんが、産湯につかっている様子を表します。
赤ちゃんが裸でお湯の中でバタバタしている風景、不安や迷いの状態です。
日柱が「沐浴」の人は、気持ちが不安定・気まぐれな傾向があり、言うことややることがコロコロと変わりやすいようです。
つかみどころの無い雰囲気は魅力的でもあり、モテるので恋愛なども不倫関係に陥りやすかったり、異性関係は落ち着きにくい傾向があります。
十二運・冠帯(かんたい)いつまでも青春!自信過剰
十二運の冠帯は青年期を迎えた成人式の若者。
大人を意識し、経験不足、軽はずみな傾向がでやすい、自分の可能性に挑戦しようとする「ドン・キホーテ」。
日柱が「冠帯」の人は我が強く負けず嫌い、外に向かって本領発揮のパワーがありますので人より抜きん出て目立つことに努力します。
怖いもの知らずな挑戦者で勢いはありますが、自分を客観視できず目立つ存在になること、派手・華やかにあこがれる。
「冠帯」の人が控えめで大人しかったら、何らかの「トラウマ」あり。
自分を客観視できること、導いてくれる有力者に出会い、協調性を身につけることで成功するでしょう。
十二運・建禄(けんろく)堅実・控えめなプライド大事な紳士
十二運の「建禄」は熟年期の大人、冷静な判断力と現実的・合理的な生き方の人。
仕事で成果を上げ,それなりに評価を得て安定した人生を歩んでいる様を表します。
建禄の人は几帳面・完璧主義、真面目に努力を押しむことなく、物事に取り組みます。
内面では周囲の評価を気にしながらも、「冠帯」のように自分を積極的に売り込むことはせず、周囲に促されて、やっと腰を上げるという環境を好みます。
十二運・帝旺(ていおう)山登りの山頂にいる人
十二運の帝旺は会社で言えば「社長」を表し、地位と名誉を手にし自信満々の状況です。
帝旺は、自立・独立・活発、強気などの意味があり、強いエネルギーで人を巻き込み、人の上に立つ器量があります。
プライドが高く自信家・人に頭を下げるのは苦手、おおざっぱな性格なので、細かいところを引き受けてくれる秘書が必要です。
女性は、男性的な生き方を好み、仕事を優先させる人が多いです。
十二運・衰(すい)酸いも甘いも経験した老人
十二運の「衰」は、人生の頂点を極め、社長の席を譲った「会長」さん。
これまでの運勢の強さに陰りが見え始めたと感じ、弱気になり慎重になる、「老年期」の入り口となります。
しかし、得意のエリアを見つけて自信を持てる環境にあるなら、現状維持を心がければ大丈夫。
日柱が、衰の人は年齢よりも大人びた考え方や行動をする人が多いようです。
自分が我慢すれば、と周囲に合わせてしまう傾向のおとなしいタイプの人が多く、奥手な性格で損な立場になりやすいようです。
得意のエリアを見つけて自信を持てるようになること、知らないことでは動けないので、専門的な知識や技術を深く身に付けて成功します。
十二運・病(びょう)繊細な完璧主義者
十二運の「病」は病気で寝ている、横たわっている風景を表します。
「病気」になって寝ていると、家の中の話し声や足音なども気になりますよね。
周囲に敏感に反応する繊細で細かい部分も気になる神経質な傾向があり、あれこれ考えすぎて取り越し苦労が多いかもしれません。
適当やいい加減なこと、曖昧なことを受け入れることができず、完全完璧を求め、感性豊かなセンスの持ち主が多く、職人気質の傾向なので、好きなことに打ち込める環境が欲しい。
十二運・死(し)自分のリズムの動きが周囲とずれる人
十二運の「死」は生が終わることを示す。
死の人は、知的で鋭い洞察力がありますが、自分に正直すぎて自分のリズムを大切にする傾向が強く、協調性に欠けます。
共同作業やグループで一緒に行動することは苦手な傾向から、芸術や技術の才能を磨いて成功が期待できます。
十二運・墓(ぼ)保守的・堅実に計画的
十二運の墓は死んでお墓に入る段階を表し人生の安息時期。
墓の人は安全・安心・堅実・綿密な計画を立てて長期的に無理のない生き方をモットーとします。
墓は、土の中に埋めるという風景から、土蔵と想像され、通変星の財の星と墓が一緒にあるとお金を貯める意識が強く働くという意味があります。
性格は守る傾向ため、先祖から受け継いだものを守る、お金を無駄使いせずコツコツ貯めることに喜びを感じます。
十二運・絶(ぜつ)変化を好む、落下傘型。
十二運の「絶」はすべてが絶えた「無」の状態。
絶の人は、規則や枠にはめられることを極端に嫌い、自分のペースを大事にする感覚型です。
粘り強く運を切り開くタイプではないので、環境が大切。
気に入った環境や興味あることには、集中力を持って「目的達成」まで頑張ります。
しかし、
根気がないので自分が決めたところまで、成果がでたところで終わりの「短期決戦型」。
そして、
次に興味があるものを探してチャレンジするのが生きがい。
変化を好み、落下傘のように、目的地に着地するまでの緊張感を楽しむタイプ?。
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