こんにちは。「嵐山・占い処の泰 りかです。京都の嵐山で個人鑑定をやっています。
四柱推命で占うには六十干支を使いますが、前回は「干支(かんし)」の「干」を解説しましたので、今回は「支」の基本ついて解説させていただこうと思います。
四柱推命は、専門用語が多いので、暗記するしかありません。
できるだけ、解りやすくを心がけています。
「干支」の十干の基本の記事はこちらです
「干支(かんし)」とは?
「干支」とは?
「干支」の「干」は空間を、「支」は時間を表します。
例えば、
今、私が生きて生活している場所は、日本の京都の嵐山という「空間」です。
私がいる場所・日本の京都・嵐山は、「春夏秋冬」の季節によって風景が変わります。
また、朝・昼・夜という時間帯で、太陽の位置が変わり、気温が変わる、それによって人の移動があり、出会う人も違ってきます。
つまり、
同じ空間の京都・嵐山ですが、季節や朝・昼・夜の時間によって、風景が変わるのです。
「支」が「時間」を表しているということ、ご理解いただけましたでしょうか。
「日主」と「月支元命」
十干は、樹木・草花・太陽・たき火・山・大地・鋼鉄・宝石・海・雨・と10通りを説明しました。
「甲」を例としてイメージしてみましょう。
春は、木の芽が芽吹き「成長」が始まり、若葉が美しく花が咲いてウキウキさせてくれます。
夏は、太陽の陽射しが強く、甲木の成長は著しく、涼しい木陰は憩いの場所となるでしょう。
秋は、木の実の収穫期・努力の結果の成果に一喜一憂しながら、紅葉を愛でるでしょう。
冬は、雪が枝葉に積もり、樹木の成長はお休み、春がくるのを忍耐強く待っています。
このように、「干」と「支」を組み合わせによって、状態の良し悪しや、勢いの強弱を想像してみましょう。
命式の「日主」とは日柱の干で、その人自身と見ます。
「月支元命」とは月柱の支で、その人が生まれた月ですから、「日主」がいる空間の季節や時間を表します。
「日主」と「月支元命」から、日主の環境や状況・行動力が想像できる・占うことができるのです。
十二支の季節と時間
十二支について、具体的に説明します。
陰陽五行説は、「甲・木」が基本となります。
五行の木で、季節は春・朝日が昇る時間帯の早朝・そして「方位」は東とします。
一年の始まりを「立春」とします。
「立春」は、「節分」の翌日が当てられ、だいたい2月4日前後となります。
(毎年同じ日になるとは限りませんので、確認が必要です)
「春夏秋冬」の1つの季節は、3つの支が割り当てられています。
季節の始まりを「孟(もう)」
季節の盛りを「旺(おう)」
季節と季節の変わり目を「墓(ぼ)」
孟・旺・墓(もう・おう・ぼ)と、覚えましょう。
「孟」は別名を「長生(ちょうせい)」とも言います。
孟は、「始まり」の意味があり、立春(りっしゅん)・立夏(りっか)・立秋(りっしゅう)・立冬(りっとう)と表現され、寅(とら)2月・巳(み)5月・申(さる)8月・亥(い)11月のそれぞれ30日間です。
「旺」は別名「帝旺(ていおう)」。
春分(しゅんぶん)、夏至(げし)、秋分(しゅうぶん)、冬至(とうじ)と表現され、卯(う)3月・午(うま)6月・酉(とり)9月・子(ね)12月の、それぞれ30日間です。
「墓」は必ず五行の「土」の支になります。
木の葉が落葉して土に還り、土から芽吹く、循環するという意味で「土用」とも言います。
丑(うし)1月・辰(たつ)4月・未(ひつじ)7月・戌(いぬ)10月とされ、湿土(しつど)と乾土(かんど)に区別されます。
前半12日間は一つ前の季節が残り、後半18日間は土用になります。
春
寅(陽の木)2月
立春(孟)・2月・午前3:00~
30日間
卯(陰の木)3月
春分(旺)・3月・午前5:00~
30日間
辰(陽の土・湿土)4月
土用(墓)・4月・7:00~
12日間春・18日間土用
夏
巳(陰の火)5月
立夏(孟)・5月・9:00~
30日間
午(陽の火)6月
夏至(旺)6月・11:00~
30日間
未(陰の土・乾土)7月
土用(墓)7月・13:00~
12日間夏・18日間土用
秋
申(陽の金)8月
立秋(孟)8月・15:00~
30日間
酉(陰の金)9月
秋分(旺)・9月・17:00~
30日間
戌(土・陽・乾)10月
土用(墓)10月・19:00~
12日間秋・18日間土用
冬
亥(陰の水)11月
立冬(孟)11月・21:00~
30日間
子(陽の水)12月
冬至(旺)・12月・23:00~
30日間
丑(陰の土・湿土)1月
土用(墓)・1月・1:00~
12日間冬・18日間土用
春・30日+30日+12日=72日間
夏・30日+30日+12日=72日間
秋・30日+30日+12日=72日間
冬・30日+30日+12日=72日間
土用・18日×4回=72日間
72日間×5=360日
1年・365日の残りの5日~6日は毎月の「節入日」で、調整されながら一年を巡ります。
(節入日とは、旧暦の毎月ごとの1日目を表します。)
※正確な旧暦(太陽太陰暦)は、国立天文台のHPをご参照ください。
これで「干支(かんし)の「支(し)」の解説を終わります。
次回は、「干」と「支」の組み合わせとエネルギーについてです。
「干支」の十干の基本の記事はこちらです
まとめ
1・「干」は空間・「支」は時間を表し、「干」と「支」の組み合わせから環境や勢いを想像できる。
2・春夏秋冬・それぞれの季節は、3つの支が当てられ、孟旺墓(もう・おう・ぼ)と表現する。
3・季節の初めは、孟又は長生(ちょうせい)で、寅・巳・申・亥。
4・季節の盛りは、旺又は帝旺(ていおう)で、卯・午・酉・子。
5・季節と季節の変わり目は、墓又は土用(どよう)で、辰・未・戌・丑、湿土と乾土に区別される。
6・それぞれの「支」には、月と時間の意味つけがある。
7・春夏秋冬は、それぞれ72日間、土用も18日ずつ72日間と決められ、毎月の節入日を調整しながら一年が巡る。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。
次回もよろしくお願い致します。
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