初心者でもわかりやすい四柱推命の見方(8)日主と旺と多を徹底解説

四柱推命の占い方解説

初心者でもわかりやすい四柱推命の見方(8)日主と旺と多の解説です。
こんにちは。「嵐山・占い処の泰 りかです。京都の嵐山で個人鑑定をやっています。
四柱推命に興味がある初心者さんが占うために、陰陽五行・五行の「関係」を理解できるかどうかが、重要な課題となり、覚えなくてはならない基本中の基本となります。

四柱推命は、専門用語が多いので、暗記するしかありません。

できるだけ、解りやすくを心がけています。

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日主と旺と多

「旺」とは

「木旺」・甲、乙の日主・寅、卯の「月支元命」
「火旺」・丙、丁、巳、午の「月支元命」
「土旺」・戊、己、辰、未、戌、午の「月支元命」
「金旺」・庚、辛、申、酉の「月支元命」
「水旺」・壬、癸、亥、子の「月支元命」

「多」とは

「多」とは、命式の八字の中で最も個数が多い五行のことで、木多、火多、土多、金多、水多の5つがあります。

四柱・八字の中で、
「木多」・甲、乙、寅、卯の個数が最も多い
「火多」・丙、丁、巳、午の個数が最も多い
「土多」・戊、己、辰、未、戌、午の個数が最も多い
「金多」・庚、辛、申、酉の個数が最も多い
「水多」・壬、癸、亥、子の個数が最も多い

八字のなかで最も多い五行は、その人の生き方が多い五行に傾いている、片寄っている、ということになり、表面的な部分、行動面に、五行の特徴が強く表れます。

日主・五行の特徴

「日干」の特徴に合わせて生きるほうが、気持ちが落ち着き、自然な形で決着がつくなど物事がスムーズにいくことが多いと思いますので、参考に。

甲木は樹木。
真っすぐ伸びる、直情的で一本気。
向上心が旺盛
いい加減を嫌い、妥協できない。
環境に合わせた柔軟な対応ができるかが「課題」

乙木は草花・
草花は弱そうに見えても、芯の強いしぶとさがある。
共感性と協調性を持つ人情派。
神経が繊細で、ストレスに弱い。
目標を持って、粘り強く続けられるかが「課題」

丙・
明るく情熱的。
プライドが高く・強い向上心と行動力のリーダー型。
気分で雰囲気が変わりやすい
華やかさとエネルギッシュな雰囲気
注目を集めるポジションでこそ、実力を発揮できる。

熱しやすく冷めやすい。
頭脳明晰・記憶力が良い
ロマンチスト。
周囲の影響を受けやすい。
気分に流されないこと。

山土
信用を大事にする。
真面目で正直な頑固者。
動かない安定感がある。
臨機応変な対応は下手・苦手。
真面目だが、融通が利かない。
土台が大事・持続・継続・積み重ねで時間がかかる。
人の意見も聞くことができるかが「課題」

大地
温厚で穏やか。
優しく、面倒見が良い。
打たれ強い、忍耐力を持つマイペース型。
ブレない信念の持ち主。
素朴ながんこ者。
人生を楽しむために働く

庚金
剛毅・合理主義
強靭な意思を持つ。
金は重く硬い物質・冷たい。
論理的で義理堅いクールな理論派。
正義感が強く、白黒つけたい。
変化を恐れない、向上心を持つこと。

辛金
頭の回転が速く感受性豊かで繊細
観察・分析力に秀でる
高級・一流を好む。
表面的には優しく見えても、芯は現実的。
精神面を大事にし・心配性。

壬水
どんな器にも入る柔軟性を持ち、社交的。
現実的・冷静な判断力を持つ智謀知略型。
束縛を嫌う自由人
自分をコントロールできるかが課題。

癸水
潔癖で誠実・
謙虚で穏やか
相手に合わせる平和主義。
堅実に努力を積み重ねる現実主義
原則を大事に守る。

「命式」の中で多い五行

「命式」の中で多い五行は、人が見た印象や行動など、表面的なものとします。

他の人からどう見えるのか、人と関わるときの自分の姿や、他の人から求められる・期待されている姿、など。

そして、自分がやりたい、成りたいことと、周囲から求められることのギャップに悩んでいる時は、「日主」と「命式」に多い五行との違いが分かれば、解決のヒントが見つかるかもしれません。

木多

今の状態、今あるものを維持したい
人当たりが良い、波風を立てない
ゆっくり着実に物事を進める
家庭を大切にしたい
納得できないことにはうなづけない、頑固

火多

音楽・文章・絵・ダンスなどのセンス
表現したいという欲求、愚痴が多い
組織には向かない
味覚が優れている
子供を自分の作品のように思う、扱う

土多

信頼関係を大切にする
最後までやりとげようとする
簡単に生き方、考え方を変えない、
気配りで信用を集める
打たれ強い

金多

物怖じせず何でもテキパキこなす
持続させるのは苦手
苦境を乗り越える
新しいものを取り入れる
表裏なく白黒ハッキリさせる

水多

研究や探究が得意だが表現が苦手
匠・職人
誰にでも合わせることができる
慎重でその場の雰囲気で決めない
決断力に欠ける

比和(ひわ)

木と木、火と火、土と土、金と金、水と水の同じ五行同士の関係を「比和」と言います。
同じ・対等・エネルギーが増える、などの意味があり、同じでなくなる時は、その「関係は壊れる」となります。

同じ五行どおしは「助け合う関係」と考えられ、同じ気が並ぶことによって、その気が強くなることを言い、「幇(ほう)」とも言います.

陽干は幇の働きがあるとされますが、陰干にはありません。

「比和」によって、同じ気のエネルギーはパワーアップしますが、偏りすぎるとエネルギーの循環がうまくいかなくなってしまいます。

「比和」の強くなる性質を活かしながら、臨機応変に、五行を循環させる工夫をしないと、エネルギーの流れが滞り、仕事や健康面に影響します。

五行のバランス

地支の幇は団結という形をとり、天干に同じ五行があれば「根」となります。

火の五行が旺ずれば、「真夏のカンカン日照り」や、「大火事」となります。

水の五行が旺ずれば、亥・子は11月・12月ですから大雪が降る・見渡す限り「雪原」となり、万物が凍てつきます。

木の五行が旺じれば、枝葉が伸び放題で見苦しいとか、密林になるなど、五行の性質が助長され、盛んになります。

日干「日主」と同じ五行が多すぎるときは、旺じた五行の特徴が表面化されやすく、その特徴が顕著となり個性的な性格から、運勢は極端になりやすいと言われます。

偏りの強い命式の人は、成功するときは思いもかけないような発展をします。

しかし、

バランスが崩れた時には、運気の波は激しく急展開し、ジェットコースターのような人生を経験する傾向があります。

また、「健康面」でも、旺じた五行の特徴が表面化されやすく、注意が必要です。

比和の関係の対人関係

「同じ仲間」として、自然に仲良く・協力的な関係と思われがちですが、意外にも、近親憎悪や、宿命のライバル的な関係になるというほうが多いかもしれません。

木幇木

「甲」は「甲」を助けます。
「甲」は「乙」をよく助けます。
乙は、甲や乙を助けることができません。

寅や卯は、寅や卯を助け、団結して地支の木のエネルギーを強くします。

甲や乙は、寅や卯に対して幇になりません。

寅や卯は、甲や乙の根となって木のエネルギーを強くします。

火幇火

丙は、丙や丁を助けます。
丁は、丙や丁を助けることができません。

午や巳は、午や巳を助け、団結して地支の火の気を強めます。

丙や丁は、午や巳に対して幇になりません。

午や巳は、丙や丁を助けます。

土幇土

戊は、戊や己を助けます。
己は、戊や己を助けることができません。

辰は、辰や丑をよく助け、湿土が団結します。
辰と未は弱い団結となります。
戌は、戌や未を助け、燥土が団結します。
戌と丑は非常に弱い団結となります。
未や丑は、辰や戌を助けることができません。

辰や戌は、戊や己の根となります。
未は戊に対して弱い幇になりますが、根にはなりません。
未は己に対して弱い幇になります。
丑は戊を助けることができません。
丑は己に対して弱い幇になりますが、根にはなりません。

金幇金

庚は、庚や辛を助けます。
辛は、庚や辛を助けることができません。

申や酉は、申や酉を助け、地支の金の気を強めます。

庚や辛は、申や酉に対して幇になりません。

申や酉は、庚や辛を助けます。

水幇水

壬は、壬や癸を助けます。
癸は、壬や癸を助けることができません。

子や亥は、子や亥を助け、地支の水の気を強めます。

壬や癸は、子や亥に対して幇になりません。

子や亥は、壬や癸の根となります。
水旺・1月の土・丑は雪解け水を含んでおり、壬を助けます。
水旺の丑は、癸を助けることがあります。

次回は、「十干の変化」について解説します。
お楽しみに。

今日も最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。

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