四柱推命の「十干」について、意味や傾向などを書いています。
十干は中国で考えられ伝わったもので、陰陽説と五行思想を合わせた陰陽五行思想で自然界を表し、
「甲(きのえ)」「乙(きのと)」「丙(ひのえ)」「丁(ひのと)」「戊(つちのえ)」「己(つちのと)」「庚(かのえ)」「辛(かのと)」「壬(みずのえ)」「癸(みずのと)」の10種類となります。
四柱推命の十干・「甲(きのえ)」とは?
「甲(きのえ)」は陽の木・樹木がイメージです。
太陽に向かって伸びる樹木は、できるだけ高い木になりたい、
存在感のある人にと頑張る、向上心の強い人。
木の性質は、「仁」とされ、優しい思いやりの人。
困っている人を放って置けない優しい、面倒見の良い人。
真っすぐで太い幹がイメージの甲木は、曲がったことが嫌いな質実剛健型。
かたくなな性格・妥協できない、融通のきかないところがあります。
また大地に根を張って、年輪を重ねる樹木は、「堅実に着実に頑張るマイペースな性格」
「実直」で「誠実」の意味もあり、「嘘や曲がったことが嫌い」
軽薄な行動やいい加減なことはできない、責任感の強い人。
四柱推命の十干の「乙(きのと)」とは?
「乙(きのと)」は、陰の木・草花やツル系植物がイメージです。
草花は、柔らかい茎の植物。
少しの風にも揺れる弱弱しい雰囲気を感じさせますが、柔和で表現力の豊かさが特徴。
表面的には、「優しく」「しなやか」ですが、雑草のような「しぶとさ」も持ち合わせています。
現実的で、自分がおかれた環境のなかで花を咲かせようと頑張ります。
「素直」な性格は、周囲の人に可愛がられる徳をもっています。
観た感じ、儚げな雰囲気は、手を差し伸べなければと思わせます。
妥協しやすく適応能力は高い傾向がありますが、
周囲の人によって、運は左右されやすい傾向があります。
四柱推命の十干の「丙(ひのえ)」とは?
「丙(ひのえ)」は、陽の火・太陽がイメージ。
太陽は、明るく暖かい陽射しを広い世界に届けるのが使命。
華やか・派手なことが好きな野心家、どこにいても目立つ存在で、
束縛されることを特に嫌います。
小さなことにはこだわらない、さっぱりとした性格で、大らかでおおざっぱ、執着心はあまりな傾向。
気分にむらがあり、元気で明るく、積極的な行動力の人ですが、せっかちで短気・結論を急ぎ、白黒はっきりさせたい傾向。
太陽は天上に輝くのが使命。
リーダーに向いている傾向があり、プライドも高く、トップを目指していくことになるでしょう。
四柱推命の十干の「丁(ひのと)」とは?
「丁(ひのと)」は、陰の火・月やたき火がイメージ。
神仏に供える「ろうそくの火」にも例えられます。
たき火は、足元を照らすなど、小さな空間を暖めます。
普段は、控えめで静かで穏やか、細やかな気配りができる、礼儀正しい人にみえますが、
しかし、内に秘めた情熱があり、積もり積もった不平不満は一気に激しく炎上することになり、大惨事となるかも?
勘が鋭く、冷静な策略家、用意周到に準備しながら、時期を待ちます。
緻密で思慮深く行動する「鋭い観察力」の持ち主、話し上手です。
自分が気に入った人には、親切な「義理人情に厚い」ところがあります。。
陰の火ですから、考えすぎるきらいがあり疑り深く、心配性・自分で悩みをこしらえます。。
自分を客観的にみることができず、顧みることができず、他人のせいにする傾向があります。
四柱推命の十干の「戊(つちのえ)」とは?
「戊(つちのえ)」は、陽の土、山がイメージ。
山は、どっしりと落ちついている風景は、安定感があります。
山は、断層の積み重ねで高い山となり、「継続」「しみこみ」の忍耐努力型。
楽天的で温厚・おおらか、まじめな堅実型で、安心・安定を目指します。
臨機応変な対応は苦手で、基礎固めからマイペースでじっくりと時間を掛け取り組むタイプ。
優しく情にもろいところがあり、疑うことをあまりしない傾向で、人を信じて騙されないように、ご注意。
頑固な性格の傾向があり、柔軟な発想は苦手。
まじめで情に厚い性格で、信頼・信用を大事にするので、頼りになりますが、面白みにはかけるでしょう。
高い地位を得ても、気さくな性格の人が多く、フラットに人と接することでしょう。
ただ基礎・基盤を安定させることを目指す傾向があり、「変化を望まない」ところがあり、チャンスをつかむのは苦手です。
四柱推命の十干の「己(つちのと)」とは?
「己(つちのと)」は陰の土、平野・大地・田畑がイメージ。
大地や畑の土は、柔らかく湿っているので、柔軟性がありいろいろなことを受け止めてくれます。
「優しさ」と「包容力」の人ですが、決断力は弱いかも。
優しく穏やかに見えますが、内面に複雑なものがあり、現実的なしたたかさも秘めています。
細やかな配慮ができる性格と、努力を惜しまず忍耐強いコツコツタイプなので、時間はかかりますが、
成功するまであきらめません。
四柱推命の十干の「庚(かのえ)」とは?
「庚(かのえ)」は、陽の金、鋼鉄がイメージ。
鉄は固く冷たいイメージがあり、意志が強く負けず嫌い、多少の困難では屈することを好みません。
「現実的」「合理的」「冷静」かつひらめき型・時代を読むことに敏感、トップに立ちたいという気持ちが強く、頑固で目立つのが大好きな傾向。
また「正義感」が強く、「義理堅い」古風なところもあります。
四柱推命の十干の「辛(かのと)」とは?
「辛(かのと)」は陰の金・宝石貴金属、金属製品の高級品がイメージ。
「繊細」な気質を持ち「敏感」な感受性の持ち主です。
妥協することを好まず自分の主張は譲らない、我儘な傾向。
「高級品」や「新しいもの」を求め世間体を気にする、見栄っ張りな傾向。
義理人情は大切にし、人から頼まれると断ることができず、面づを見る親切なひとです。
四柱推命の十干の「壬(みずのえ)」とは?
「壬(みずのえ)」は陽の水、川や海など動きのある水がイメージ。
目的地を目指して、流れます。
「大らか」な性格は「社交的」で「お世話好き」な傾向。
「自由」を好み「束縛」を極端に嫌いますが、水はどんな器にも入るように、
柔軟性があり、必要とあれば「変化に対応する能力」は高いでしょう。
四柱推命の十干の「癸(みずのと)」とは?
「癸(みずのと)」は陰の水・井戸や泉など流れない水がイメージ。
井戸は水を汲む人に否応なしに与えます。
自分から積極的に行動することは少なく、待つタイプ。
現実的で合理的な考え方の傾向で、対人関係はソツなくこなします。
また「潔癖」で「正直」な性格は、いい加減や曖昧を嫌い、完璧・完全を求め、きっちりとした仕事をします。
コメント