こんにちは。「嵐山・占い処の泰 りかです。京都の嵐山で個人鑑定をやっています。
四柱推命に興味がある初心者さんでも占えるように、四柱推命の命式の見方・読み方の基礎を初心者の方にもわかりやすく解説します。
四柱推命占いは、生まれた生年月日と時刻で作られた「命式」を基にその人の性格や生き方・運勢を推理・想像します。
四柱推命でどんなこと知ることができるのか?、推理・想像された風景を見て、どのように自分の人生を切り開いていくのか?方法を考えてみましょう。
「四柱推命」に興味はあるけれど、「どんな占いなのかよくわからない」「運勢をよくしたい」という方、四柱推命を使って誕生日から「自分の年表」を作れば、「過去」を振り返り「未来」を占う・想像することができます。
では、いってみましょう!
四柱推命とは?
四柱推命は中国では「八字」と表現され、2000年以上も前から古代中国で生まれた「五行思想」を基に、自然界を木・火・土・金・水の「5つの元素で成り立っている」という考え方で、五行十干に置き換え、十二運という子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥の干支(えと)で春夏秋冬の季節で運勢を推理・想像する占い。
日本には江戸時代に伝わったといわれています。
四柱推命占いは統計学と言われ、的中率が高いとされ、ご自分の生まれた時から100歳までの人生の運勢や毎年の運勢、仕事運・恋愛や結婚運、相性など、いろいろなことを知ることができます。
五行は、それぞれに個性があり関係が変わります。
この世のすべての事象は、五行が助け合う関係の「相生」や刺激する関係の「相剋」することで起こると考えられています。
この五行の考え方を基本に生み出されたのが、四柱推命なのです。
四柱推命の命式とは?
四柱推命の命式とは、生まれた生年月日と時刻の「八文字」が記入された「表」のことです。
四柱推命で運勢を占うには、最初に自分の生まれた年・月・日と生まれた時間の4つの柱の「干支(かんし)」を調べることから始まります。
4つの柱とは?
年柱(ねんちゅう):生まれた年の「干支」
月柱(げっちゅう):生まれた月の「干支」
日柱(にっちゅう):生まれた日の「干支」
時柱(じちゅう) :生まれた時間の「干支」
4つの柱の意味
年柱: 先祖や親、幼少期の生活環境などを表します。
月柱: その誕生日が持って生まれた気質・エネルギー、行動力や決断力・社会運をみます。
日柱: その人自身と、配偶者を表すとされます。
時柱: 子どもや部下・目下の人との関係や晩年運を見るとされています。
この4つの柱に書き込まれた60個ある「干支」のなかから選ばれた「星」がどんな関係になっているのか?「命式」を見ながら解読していくのです。
四柱推命の命式の見方
四柱推命の命式は、年・月・日・時の4つの柱から成り立っています。
この4つの柱に、60個の「干支」のうち、4個が並びました。
「干支」は、天干(てんかん)と地支(ちし)があります。
この天干と地支の関係は、陰陽五行のエネルギーを表しています。
四柱推命の命式の見方・天干とは?
天干とは、五行を「陽」と「陰」にわける考え方。
木の「陽」を甲(きのえ) ・「陰」を乙(きのと)
火の「陽」を丙(ひのえ) ・「陰」を丁(ひのと)
土の「陽」を戊(つちのえ)・「陰」を己(つちのと)
金の「陽」を庚(かのえ) ・「陰」を辛(かのと)
水の「陽」を壬(みずのえ)・「陰」を癸(みずのと)
に分けました。
天干は、人の気質や性格・考え方や感情、気持ちなどを表すとされ、「どんな生き方を選ぶ傾向」を想像します。
四柱推命の命式の見方・地支とは?
地支は、季節や方位などを表し、「干支(えと)」「十二支(じゅうにし)」と呼ばれているものです。
日本人なら、生まれた年の「干支(えと)」子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥は、覚えている方も多いのではないでしょうか。
この地支の関係で、人間関係や相性を見ることに使います。
天干との大きな違いは、天干が「どんな生き方を選ぶのか?」に対し、地支は春夏秋冬の季節で「現実の環境」を教えています。
四柱推命の命式の見方・蔵干とは?
「地支」には、「蔵干(ぞうかん)」というものがあります。
蔵干とは、「干支(えと)」の季節の移り変わりが徐々に変化すると考え、内蔵されているとされるものです。
これはとても複雑に見えますが、季節の移り変わりを想像することができれば、理解できるかと思います。
四柱推命で詳しく鑑定するときに、重要な役割をする時がありますので、覚えましょう。
例えば、地支が「未(ひつじ)」の時、「未」は7月を表し「五行」は「土」です。
しかし、前の月が「午」月の真夏で、午は「丁」が本気、蔵干が季節の動きに合わせて変化するということから、「丁」の蔵干も持っています。
同じ「月」に生まれた人でも、 「3月」の10日前に生まれた人と「月末」に生まれた人とでは、微妙に季節感の違いを感じたりしませんか?
蔵干は、その人の内面に隠れている気質だといわれたり、その人が持つ天干のエネルギーの強弱に影響があります。
四柱推命の命式の見方・通変星とは?
「四柱推命」には10種の「通変星」と呼ばれる星があります。
「通変星」は「日柱」の「天干」を「主」にして、考えられたもので、「甲木」と他の五行十干との関係を表します。
甲と甲は同じ五行の「陽」干支で同等の関係、「比肩」
甲と乙は同じ五行でも「陰」干支ですが、甲が乙を守る関係「劫財」
甲と丙は、木生火の「相生」の関係・「陽」干支で「食神」
甲と丁は、木生火の「相生」の関係・「陰」干支で「食神」
甲と戊は、木剋土と木が土を剋す関係・「陽」干支で「偏財」
甲と己は、木剋土と木が土を剋す関係・「陰」干支で「正財」
甲と庚は、金剋木と木が庚金から切られる関係・「陽」干支で「偏官」
甲と辛は、金剋木と木が庚金から切られる関係・「陽」干支で「偏官」
甲と壬は、水生木と壬水から潤いをもらう助けられる「陽」干支「偏印」
甲と癸は、水生木と癸水から潤いをもらう助けられる「陰」干支「印綬」
というふうに、決められていますので、これも「暗記」しましょう。
通変星の意味
比肩
「人と肩を並べる」という意味があり、負けず嫌いで自立心旺盛。
特に「月支」にあるときは、自由を求めて束縛や命令されることを嫌うとされ、強い意志と行動力の人です。
劫財
自尊心が強いのは比肩とにていますが、その気持ちを内に秘めて「協調性」を大事にします。
劫は「おびやかす」「かすめる」という意味があり、強引な性格がでたり、身の程を考えない行動は借金・破財とも言われます。
食神
自己アピール・表現力・技術などの意味があり、財星を助ける・財産を生み出します。
性格は、おおらか、頼まれると嫌といえない楽天的な性格の傾向、楽しいことのために働く・なまくらな一面もあります。
傷官
神経質で細かいところに気がつき細やかな配慮ができる人ですが、プライドが高く、毒舌に注意。
頭がよく、独創的な仕事に向いています。
偏財
偏財は流動的なお金・「商売人」という意味があり、お金は貯めるより「稼ぐ金額」にこだわる傾向があります。
生まれ持った天性の社交家で人の中で生きる人、多趣味多才で、人脈が財産となります。
正財
「正財」とはコツコツ働いて貯めるお金や不動産のこと、性格はまじめで誠実ですが、現実的・合理的すぎておもしろみに欠けるかも。
偏官
偏官のイメージは、「警察官」や「自衛官」など、自己抑制・自己管理に厳しい人。
行動力があり、親分肌・姉御肌で義理人情を大切にする世話好きの傾向。
正官
「正官」は公務員や大きな組織のなかで重要なポストにつくという意味があり、真面目に規律や節度を守り、礼儀正しい人。
几帳面で、堅苦しい雰囲気は、打ち解けにくいかも。
偏印
偏印は、趣味や個性的なセンスやアイディア、副業の意味もあり、自由業や自分の才能を活かせる環境を求めます。
せっかちでこだわりの強い性格、一度決めたことは、とことんやり通す、強い意志の持ち主です。
印綬
印綬は、「知性」「教養」「資格」など「地位・名誉」の星と言われ、プライドが高く、理知的で冷静な性格。
「印綬」は母親や上司を表わす星でもあり、月柱にある時は、母親や上司の影響が強い傾向がでます。
四柱推命の命式の見方・十二運とは?
十二運とは、人間が生まれてから死ぬまでの一生を、「栄枯盛衰」の12段階にして説明したものです。
胎
胎児が宿った状態。
種子が発芽する時のように、殻を突き破る・障害を取り除こうとがんばります。
真っすぐで実直、誠実で不透明を嫌いますが、発芽・成長するには環境が大切となります。
養
胎内で養われている状態。
養分を吸い取りながら成長することから、人からの評価や人気、面子や体裁や格好の良さを気にする。
お神輿のように、たくさんの人に担がれることを理想とし、「安倍内閣」のように仲良しでグループを作りたい。
長生
生まれて、順調に成長する様子。
赤ん坊は、目に見えるもの・目先に反応し、機に敏・チャンスを逃さないが、長期的な展望、計画性は苦手な「思い立ったら吉日型」。
沐浴
純粋・純真な思春期、迷いがでて一度立ち止まる状態。
思い込みが激しく直線的な行動をしがち、態度や言動に気持ちがあらわれる。
冠帯
20歳になり成人式?。
運を切り開いていこうとする思いは強いのですが、若いので経験不足の「新入社員」
建禄
世間の荒波や困難にもまれながらも経験を積んで評価され、会社で言えば「部長」「専務」
賢くプライドが高く負けず嫌いですが、柔軟性が弱く、新しい事は苦手。
帝旺
地位と名誉・財産を得て、公私ともに人生が一番盛んな状態・会社で言えば、「社長」
上から目線で、おおざっぱな性格に成りやすく細かいことが苦手。
衰
人生の絶頂期をすぎ、体力・気力ともに衰えを感じる状態・会社で言えば「会長」。
経験したこと以外は自信がなく、得意なエリアを活かせる環境かが課題。
病
体力・気力が衰え、病気になって「寝床」に横たわっている風景、物事が滞ります。
周囲の雰囲気に敏感に反応な繊細な神経で、適当・曖昧・いい加減なことは許せず、完璧主義。
死
さらに体力・気力が衰え、やがて死が訪れます。活動停止の状態。
自分のリズムを崩すことを嫌い、協調・共同は苦手な職人気質の傾向。
墓
身体が墓に入ると身動きが取れない、できることが限られる状態。
新しいことは苦手、経験・しみ込んだものを使うしかない。
絶
すべてが無に帰る、何もない状態。
気にいれば、集中力抜群で能力発揮、マイペースで規則や枠にはめられることを嫌い、根気がなく短気決戦型。
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