「家相」と「風水」はまったく違うものだというのは、ごぞんじですか?

家相と風水は、どちらも建物の吉凶を占うものとして使われ、家相と風水は同じものだと思っている人が多いようですから、その違いについて説明させていただきます。

「風水」は、中国で生まれたもの。
「九星気学の家相」は、中国から日本に伝えられた風水と陰陽五行の思想を基にして、日本の風土に合わせて考えられ、作り上げられた日本ならではのものなのです。

家相は中国の風水が土台ですから、似たようなところも多少はありますが、家相は日本の家や土地に適したものであり、風水とは違う占いなのです。

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日本の家相

風水が人気になった理由

「家相」は家を建てる時に間取りをどうするか?の古いイメージ・風水はインテリアやカラーを使って手軽に挑戦できるなど新しい感覚でおしゃれな雰囲気のイメージが広まり、テレビや雑誌など風水に人気が集まり、実際は日本の家相の占い師でありながら、風水と表現する人も多いようです。

日本の風土に合わせた家相が時代とともに廃れて若い人は知らない人も多かったと思うのですが、そんな時に中国や台湾で使われている風水が紹介されたのです。

確か、「黒門(こくもん)」さんという風水師が、釘を一本打っただけで、開店休業状態の居酒屋さんを繁盛させたことがテレビで紹介されたことから、「風水」はすごい!と注目されたことが始まりだったような、記憶があります。

それから、風水の本がどんどん出版されて、いつのまにか、日本の九星気学の家相と風水が合体してしまったような雰囲気になっています。

家相と徳川幕府

日本の家相は、江戸時代に徳川幕府が長く続くことを願って、天海僧正という人が徳川家康に命じられて、鬼門となる上野に「東叡山寛永寺」を建てて鬼門除けとしたり、日光東照宮を建てたりするなどいろんな措置を講じました。

また、徳川御三家のうち、水戸藩から相続人を出さなければならなくなったときは、徳川幕府が終わると伝えられ、実際に水戸藩から慶喜が将軍になると、一年で徳川幕府はなくなりました。

家相の始まり

平安時代や江戸時代にかけての「鬼門」・「裏鬼門」とは、基本的に京の都や江戸の街など、都市の立地に関する考え方だったのではないでしょうか?
京都は碁盤の目のように道がわかりやすく東西に延びています。

また、北にある山から龍脈が伸びて、南に開けた土地を探して、京都を都に決めたとききました。

鬼門除けとして、比叡山延暦寺が建てられたのは有名なお話です。

江戸時代に書かれたと思われる「家相」「宅相」に関する書物がたくさん残されているようで、住宅・家を守るために使われたのが家相の、鬼門と裏鬼門となったようです。

日本の鬼門と中国の鬼門

中国での「鬼門」は、せっかく収穫した作物を奪いにくる悪人が東北からやってくる、東北に住んでいたとされ、その悪い人が襲ってくるのを防ぐために使われたと想像されるのです。

それが、日本の家相では、季節風との関係ではないか?と思われます。

日本の季節風は冬は東北から、夏は南西から吹くのです。

この季節風は、木と紙の文化の日本家屋ですきま風が入りやすい家に住む日本人には、身体に非常に大きな影響を与えます。

冬の東北からの冷たい風が吹き付ける位置に「トイレ」や「風呂場」があると、突然、心筋梗塞や脳卒中等を起こして、死んでしまう原因になるリスクが高まります。

また、風が吹き付ける方位に、においの出やすいトイレや台所などがあれば、そのにおいは隙間の多い日本家屋に侵入した風によって、家中に広がることになり、気持ちよく住むことができません。

住居・家の「家相」は、こんなふうに日本の風土に合わせて、作り上げられ、今日まで伝わってきたのです。

ところで、人を呪い殺すために行われたという「丑(うし)の刻参り」の丑の刻とは午前1時~2時頃のことです。
これは時刻にも方位があるのですが、時計の午前1時~2時の場所にあたり、東北の方位となり「鬼門」となるのですが、こじつけでしょうかね?

家相と風水はだんだんと境目が分かりにくいと感じる今日この頃ですが、「風水」と表現すると「家相」よりは若い人をはじめたくさんの人に興味を持ってもらえる、気軽に受け入れてもらえるなら、それでも良いか^^と思うこの頃です。

どんな形であっても、日本の風土に合った「家相」が使われるなら、それで良いか!と前向きに考えたいと思っています。

風水と家相の違い

家相と風水は、違うものなのですが、「風水」という表現が世間的に受け入れてもらいやすいようで、中身は「家相」のことを書いている本も「風水」とごちゃまぜにしているので、違いがよく分からなくなっています。

家相と風水は、どちらも方位を使います。

家相は住まいを中心に裏鬼門・表鬼門が凶方位と決められていたり、トイレや水回りを配置してはいけない方位があったり・主人の部屋の方位などが決められています。

風水は、住む人の生まれた年によって「延年」「天医」「五鬼」などの吉凶の方位が決められている本命気、家の玄関の向きで「旺気」「生気」「殺気」「漏気」などの方位が決められている盤を使って、個人ごとに吉凶を見ていきます。があるのです。

風水

「風水」は、住む人の生まれた年によって吉方位・凶方位が変わります。

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風水は、住む人の生まれた年によって「延年」「天医」「五鬼」などの吉凶の方位が決められている本命気の盤。
家の玄関の向きによって「旺気」「生気」「殺気」「漏気」などの方位が決められている太極気の盤を使って、個人ごとの吉凶方位をみて、寝室や座る場所などを決めます。

また、家を建てる時期によって、玄関の方位や家と道路の角度が吉凶を決めるなどということもあるようです。

とにかく、日本とは比べ物にならない広い土地があり、場所によっては水が不足しがちな土地もあり、民族同士の争いが多い中国の風土で、いかに運を強く生き残るか?考えられたのが「風水」だと思います。

香港などでは、加殺風水?とかで、競争する企業の建物に向けて尖った先を向ける、相手にミスをさせて勝つ風水だそうです。

風水は、「八宅風水」ともいわれ、個人中心に考えられたものですから、一人暮らしなら心地よく住めそうな気もしますが、家族が多い時はやはり、家長から吉の場所を決めていくでしょうし、住む人によっては、凶相になるかもしれません。

風水は家相に比べて、吉凶の作用がわかり易いように感じます。

一時。水槽に金魚を入れて置くことが流行りましたが、置く場所や使い方を間違えると、凶作用に悩むことになりことがわかり、怖いと思って、辞めました。

家相

家相の場合は、吉方位は誰にとっても、東・南・東南の朝からお昼までの太陽の陽射しが届く方位と、主人の方位とされる、「北西」が吉方位と決められています。

そして凶方位も、鬼門(北東)と裏鬼門(南西)が極端に嫌われ、恐れられています。
水回りや玄関・門は、この鬼門に掛からないように配置するのが良いとされています。

住む人の生年月日は使いませんから、”運勢は人それぞれ違うのに、吉凶が固定されているのはおかしい!”という考え方もありますが、家は家族で住むことが多いので、誰が暮らしても吉相という考え方は安心な気もします。

「家相」は、誰が住んでもその土地や家の中の方位の吉凶は変わりません。
住む人を選ばない家となります。

家相は、山に囲まれて盆地が多く水脈がたくさんある日本の風土に合わせて考えられたものです。

理にかなっている部分もありますが、迷信のようなものも多く、占いというよりは縁起担ぎのように感じるところもあります。

家相や風水をどう使う?

家相や風水を取り入れて家を建てるには?と、いろんなサイトを見たり、本を読んでみると、書いてあることが、いろいろ、まちまちだと気がつきます。

「どれが本当なの?」
と、よけいにわからなくなって、混乱してしまいます。

風水にしても家相にしても、中国〇〇千年なんて大昔から伝わるものですから、たくさんの師匠や弟子に受け継がれてきたわけで、時代に合わせて変化してきたことが考えられ、流派や先生によって吉凶の解釈の仕方が違います。

どれが正しいのか間違っているのかは、簡単にわからないでしょうし、決められるものでもないと思いますし、私が指導を受けた先生のものを信じています。

風水や家相で家づくりをしても、何年か住んでからでないと、良い・悪いという答えがでないというか、解らないですよね。

それに、何かが起こったとしても、家相や風水によるものなのか?それともその人個人の運によるものなのか?わかりませんよね?

家相や風水を使うだけで、人の運の吉凶すべてが決まるわけではない!という意識をある程度は持っておかないと、振り回されますし、迷ってしまって、決めることができません。

どんな家にするのか、迷ってしまうのでいつまで経ってもプランを決めることができず、家を建てることができない、ということになります。

家を建てると決めたら、自分がどんなふうに住みたいのか?自分の気持ちを大事にすることを、一番!として欲しいです。

平安時代や江戸時代と違って、現代は電気やガスによって便利な世の中になっています。

家もすきま風が入る木材だけしかなかった昔の建築材とは違って多種多様ありますし、トイレも水洗になって匂いを気にしなくてよいですよね。

とにかく、家相にこだわりすぎると住みにくい家になる可能性がありますし、家の中を合理的な動きにしたいとか、水回りをできるだけ安く便利にと思うと、これも家相に反する結果になる傾向があります。

家を建てて住んで何となく喜べない?気持ちがはずまないようでは、せっかく高いお金をかけても意味がありません。

家を何のために建てるのか?

家を建てたら、運が良くなる!からではないですよね。

人の運の吉凶は、突然くるものではなく、多くは、4年前・7年前に起こした行動の軌跡として現実となるものです。

悪いことばかりしている人が、家相や風水を使って吉相の家に住んだから、バレルことはない!人生安泰!という考えはおかしいでしょう。

人間は生まれたら、いつかは死ぬことが決まっています。

その人の行いが悪ければ警察や弁護士沙汰になるかもしれないし、食べ物に偏食があれば病気になるかもしれないし、夫婦がお互いを大事にとおもわなければ、離婚するかもしれないし、子供の性格に合った育て方ができないと反抗期で悩むかもしれません。

まとめ

家相や風水は、家内安全・仕事が成功して、幸せな人生を過ごせるように!という気持ちある人が興味を持ち、使うものだと思います。

でも、ある程度の時間住んでみないと、良いことがおこったのか、悪いことが起こたのか、解らないのです。

あなたが、家相や風水など占いに頼るのは、気休めにすぎないと思ったり、「怪しい、胡散臭いわ!」と思うなら、家相も風水も気にすることなく、自分が好きな間取りの家を建てましょう。

大事なのは住む人が気持ちよく、穏やかに安心して暮らせる家を作る、という気持ちを大事にしましょう。

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